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福岡ソフトバンクホークス掲示板
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七生愛鷹
2025/03/12 05:04
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2003年のダイハード打線は、チーム打率297の驚異的な数字を残した。これは長いプロ野球の歴史の中で最高打率である。前年に比べ、全員の打率が見事に上がった。要因の一つは、新井宏昌打撃コーチの就任である。
その年、王監督に招聘され、ドアスイングが目立った打者に徹底的にインサイドアウトのスイングを覚えさせた。そして、もう一つ大きかったのは、フリー打撃の改革である。当時のフリーは、一人の打者がケージを独占し、5~10分打ち続ける方式。これだと集中力が続かない。そこで彼は、二人ずつペアを組ませ、5スイングずつ打者を後退させたのだ。
効果はてき面。選手達は一球一球に集中し、大事に打つようになった。練習成果も上がり、試合での打ち損じが少なくなった。シーズンに入ると鷹打線は打ちまくり、歴代2位のシーズン得点822を記録した。
王監督は「九州らしい攻撃型チームの優勝」と大変満足し、優勝祝賀会で、王監督は新井コーチに「今年の優勝は、君のお陰だな。ありがとう」と感謝していた。
今年、ホークスは異色のコーチを入団させた。打撃指導のユーチューバー・菊池拓斗コーチだ。近藤健介が彼の指導で一昨年本塁打王と打点王に輝いた。富士大学出身で山川の後輩、プロ経験はない。元々、野球指導者になる夢をかなえるため、アメリカに渡りメジャーの打撃理論を徹底的に学んで帰って来た。
彼のユーチューブを見ると、前傾姿勢で下半身始動の回転運動でボールを飛ばす力強い打撃フォーム。まさにメジャーの選手の打ち方に見えてくる。
キャンプでは早速、正木らの打撃改造を手伝い、正木はオープン戦で長打を連発している。今後、若手からも第二の近藤・正木が続々と生まれてくる予感がする。
一人のコーチが打線をガラリと変えてしまうことがある。
プロ経験のない彼を抜擢した球団の英断には拍手を送りたい…。