NEW!! (2024/11/27 18:46)
さる元NPB球団監督の分析はこうだ。
この元監督は、セ・リーグとする根拠の一つにパ・リーグとの野球の質の違いを挙げる。
「マー君はヤンキースで右肘を痛めた頃から、それまでの力でねじ伏せる投球ではなく、変化球でかわす投球にモデルチェンジしています。(21年の)楽天復帰後もその傾向は顕著で、今後も投球術を駆使することで活路を見いだすしかないでしょう。パワー勝負のパ・リーグより、技勝負のセ・リーグの方が今のマー君にはフィットしやすいことは明らかで、そのことは本人も分かっているでしょう」
となると、セ・リーグで先発投手陣の強化が喫緊の課題になっている球団と言えば、ヤクルトが真っ先に挙げられる。チーム防御率はリーグ最悪の3.64。
「石川もまだ頑張れています。マー君がローテーションに入れる可能性が最も高いチームと言えます」(同
「マー君がどこまで戦力なるかは分かりません。ただ、豊富な経験や、200勝へカウントダウンに入っていることがチームに刺激を与えることは期待できます。集客が見込める興行を打てる魅力もあります」(同)
田中はフリーエージェント(FA)権を保持しているものの、今回は自由契約となる。FA権行使なら楽天では年俸が上位3選手に入るAランクの選手で、移籍先の球団には人的、金銭補償で多大な負担を強いることになっていた。
「資金が潤沢とは言えないヤクルトには何の補償も要らない自由契約は好都合です。後はどこまで年俸を出せるか。と言っても、今のマー君が金銭面を判断基準にするとは思えません。本人も言っているように、最も必要とされ、最も力を発揮できる球団に行くのではないでしょうか」
元監督は「人との縁からもヤクルト有利とみています」とした上で、楽天時代に田中と名バッテリーを組んだ嶋基宏ヘッドコーチの存在を挙げた。
「2人は親交が深いです。マー君は既に嶋からヤクルトの情報を得ているでしょう。アテがなければ、たとえ屈辱的な大幅ダウンだったとしても楽天を退団はしないです。道筋が見えていると言っても過言ではありません。石井SDがヤクルトOBで、根回しが可能なパイプを持っていることもヤクルト有利の根拠を強化しています」