>>850698
そう、今日も勝ちきれなかった、決められなかった、監督はナニがしたいのか判らない…。
考えてみるに、プロ野球の監督は、勝つための職人ではない。
むしろ、その出自やスター性でチームカラーを代弁する、指揮者と言ってエエ。
勝利は必要条件じゃが、それ以前に、あくまでチームの伝統や誇りを示すことが前提。
つまり、管理者であるより先に、チームの思想代弁者なんじゃ。
話は変わるが、『ハレンチ学園』『マジンガーZ』『デビルマン』等の多種多様な漫画を描いた永井豪先生。
先生の大ファンであるイタリア人のアントニオは、「永井先生は漫画は下手だが、思想家としては偉大」と言っていた。
新井監督も、監督の技量としてはアレじゃが、野球の哲学・思想・育成面において、一貫性のある所を示さねばいけん。
昨日のように、得点機を何度も逃し、情け無いプレーが続出するカープを見て、《こんなワタシに誰がした?》と思うファンは多いじゃろ。
そんなアンタ(カープ)にしたのは、他ならぬアンタ(ファン自身)じゃよ。
いや、正確に言えば、そんな風に感じるとしたら、知らぬうちに、アンタがそんな方向に寄せてしまっておるんじゃ。
昨年、コーチ経験すら無い新井サンが監督に就任する際、この板の大半の人々は、疑念よりも期待で一杯じゃった。
彼の経験不足や野球哲学の有無などお構いなしに、バラ色の新婚生活を夢見るように、貴(たか)子ちゃんに一方的な恋ゴコロを寄せてしまった。
時が経って、さも貴子ちゃんから裏切られたように、勝手に感じるようになった、という訳じゃ。
貴子ちゃんに、罪は無い。
チームを作って行くのは、周囲のファンの声や熱量、そして品位でもあることを忘れんで欲しいのう。
この板で激烈な批判や悪口を寄せる人の中に、相手が読むような気になるファンレターを監督や特定選手に寄せた人は居るじゃろうか?
有望な若手を推すために具体的なアクションを起こした人は?
この板で何を書いたとしても、所詮それは球団側の意図するガス抜きに過ぎん。
ワシは、昨日の試合でも楽しんだ。
黒原の自信ある投げっぷり、塹江の見事なフットワーク投球、菊ちゃんとプリンスの芸術的バントに、小園のパンチの効いた三塁打とレフトへのポテンヒット。
選手たちに罪は、全く無いぞよ。