西川遥輝はセ・リーグ向き 坂口智隆のように「新天地で復活」期待が
坂口は手を差し伸べてくれたヤクルトに加入すると、見事に復活した、移籍1年目の16年から外野のレギュラーをつかみ、3年連続150安打以上をマーク。18年は青木宣親がメジャーから復帰したことに伴い、野球人生初の一塁にコンバートされている。不慣れな守備位置でも自身の成長の糧にした。打率.317、3本塁打、37打点、9盗塁をマーク。出塁率.406と自己最高の数値だった。
坂口はヤクルトで7年間プレーし、昨季限りで現役引退。ケガをしても試合に出続ける不屈の闘志と執念はチームに新たな風を吹き込み、ファンに絶大な人気を誇った。
「ヤクルトに救ってもらって、絶対に恩返しするという思いだけでした。野球はチームプレーのスポーツだから順位は一人でどうこうできないけど、試合に活躍してチームに貢献することで、坂口を獲ってよかったなと思わせられる。とにかく必死でした。ファーストに挑戦したシーズンは自分の野球人生を振り返ったとき、すごく大事な年でした。もしファーストをやっていなかったら、もっと早く現役引退していたと思います」
西川もゼロからのスタートを切る新天地ヤクルト再生工場でよみがえるか。険しい道だが、準備を尽くして獲得のオファーを待つ。