かつて甲斐キャノンを世に知らしめる引き立て役になってしまったのは言うまでもない2018年の三連覇最終年の日本シリーズでの緒方カープだ。
日本一を目指すカープはSBに果敢に無謀とも言える盗塁を再三仕掛けたが甲斐の肩力にことごとく封じ込められ攻撃のチャンスを潰された。
あの時の悔しさは決して忘れてはいない。
来年こそは甲斐を打倒し念願の日本一を達成すべく緒方監督があらゆるデータを精査し甲斐攻略法を構築し次なる対戦に備えていたがその年を最後に連覇は途切れ優勝からも遠退き日の目を見ることなくお蔵入りとなっていたと想像できる。
今年甲斐が巨人に移籍し対戦する機会が増えることになることで封印していた甲斐攻略の緒方データの紐を解く時が来た。
それには配球、肩力、打撃に渡り綿密な傾向と対策が綴られており7年後の選手達が参考に今回対戦での戦術に加えたと考える。
戸郷との配球傾向、スクイズ、盗塁に関する対応などすべてが緒方ノートに書いてあった。
あの時の悔しさはを晴らす時が来た瞬間である。
という妄想小説という話。