−森下は
「アカンやろ。そらあ。自分でどうしようかなあと思ってるけどなあ。きょうのバッティングもあれやもんなあ。ストライクは1球も振らず、振ったらみんなボール。そんなんもうお前、お客さんに見せられへんよ。はっきりゆうて。あんな姿」
−それが代えた理由
「そういうことや。もう」
−ベンチで泣いていた。
「それはお前、自分やねんからお前。自分で崩れていっているんやから。ボール球を振って。ずっと同じ事のくりやえしやろ。こっちは何回も今まで手助けしたりいろんなことをやったけど。前も言うたやんか。自分で分からんとあかんよ。自分で分かるやろ?あんだけボールを振ってて。ストライクは全部見送りで、振ってるのは全部ボール球やで。最後またボール球振って三振するわ言うたよ。ベンチで、3打席目もな」
−昨日は残り試合やった上でしっかり練習させると言ったけど、あと3試合は?
「いや、だからそんな、あんな姿見せられへんって言うてるやんか。それはお前、失礼やわな、うーん。お金払ろて球場来ててあの姿は、そらあかんわ。本人がそら、自分でそういう風になっていってるわけやからな。自分で崩れていくわけやからな。うん。それは。ま、打席の中のことやからな。俺らがそこまでフォローしてもな。ボール球はそら、ま、振るな言うても、打席で自分1人になった時にそないして振るんやからさ。もう、それはもうどうしようもないよ。こっちは」