本日、西武は今季支配下だった佐々木健(29)、奥村光一(25)
と、来季の育成契約を結んだとのこと。
二人とも再度の育成落ち。こういうのは、本来の育成の制度趣旨
から外れていると思う。
2005年にスタートした育成制度は、有望な若手選手の各球団
内での育成を目的としたもの。(よって、3年間は解約禁止)
従って育成選手はプロではなく、1軍の試合にも出場できない。
だがこのところ見ていると、単なる結論の先送り、妥協の産物的な
「育成再落ち」が多い。
チーム内に、事実上、1⇔2軍と2軍⇔育成の二つの往復エレベーター
があるようで、見ていてまだるっこしい限り。
それなら、二人に代わる新人選手を先月のドラフト会議で支配下で指名
しておけば良かった。投手なら大阪桐蔭の中野大虎、外野手なら立教大
春の3冠王、山形球道などが指名からもれていたはず。
自分としては、こうした未知の選手の方に、より多くの魅力を感じる。
また佐々木、奥村両選手にとってもセカンドキャリアに早く、若いうち
に進めるというメリットがあり、これは決して冷酷な扱いではない。
私事だが、自分の息子の同級生(小・中)が、先日2度目の合同トライアウト
に挑戦した。だが、結果はやはり不合格。(合格者は、わずかに1名)
甲子園にも出場した支配下指名の投手だったが、やはり現実は厳しい。
若者たちの、セカンドライフへの早期の橋渡しをやってあげるのも、獲得
球団としてのアフターケア、立派な愛情だと思う。引っ張りすぎは良くない。