林安可については、不安要素の方が大きい。
まず、台湾球界はまだまだ発展途上、、特に打撃面。
同国は、昨年11月のプレミア12の決勝(東京D)では、日本を
4対0で下して初優勝を遂げた。
確かに、以前よりは強くなっているが、日本もベストメンバーには
ほど遠い顔ぶれだった。
かつて、中日で本塁打王(38本)を獲った大豊泰昭という例外的
な打者もいたが、台湾では総じて投手の方がレベルが高い。
(郭泰源、王建民…06年ヤンキースでアリーグ最多勝獲得…19勝)
例えば王拍融は、台湾リーグではなんと打率4割越えを2度も経験。
その後日ハム入り。だが5年間での通算打率は235、本塁打15本…。
期待外れの結果に終わっている。
身近なところでは、呉念庭(32歳)。
彼の西武での7年間の通算打率は、224。昨年母国に帰国。台湾での
2年間の通算打率は304。今季は、首位打者を獲得(328)。
西武OBである彼の頑張りにケチをつけるわけではないが、やはり、
日本と台湾、両国間のレベル差を感じてしまう。
林安可は年齢もそこそこいき(28歳)、鈍足、外野での守備率も低い
(台湾球界7年間で980)。加えてドーム球場も未経験。
広池球団本部長(投手出身)の、「打球速度が速い」という目利きだけ
では非常に不安。獲ったとしても、精々左の代打要員程度の戦力とみる。