八王子のヒマ鷹 (ID:OTg4M2J)
ホークス物語85

2002年10月6日、和田毅は福岡ドームの秋山幸二の引退試合を観ていた。

満員のファンから温かい拍手が送られ、涙する人もいた。『この人達の前で投げたい』彼はホークス入りを決意する。

ドラフトには93〜04年まで逆指名と自由獲得枠があった。ホークスは、小久保・松中・井口・和田・馬原などその年のトップアマを獲得した。80年代まで、在京セリーグを希望する選手が大半だったことを考えると、隔世の感がある。

和田にも、巨人・阪神初め各球団から声が掛かったが、ホークスを選んでくれた。 ダイエー時代は現在ほど資金力はなく、根本が鍛えたスカウト力がものを言った。そして何より、選手にとって魅力となったのが福岡ドームの熱く、そして温かいファンの声援だ。

和田は、大学入学当時は120キロ台の速球しか投げられなかったが、同級生のトレーナーと試行錯誤し140キロ台が出せるようになった。4年時、江川の奪三振記録を抜き、通算27勝。早大史上初の4連覇を成し遂げた。文字通り、大学NO1の実績だ。

アマ時代に、和田とキャッチボールをした杉内は、『あの衝撃は今でも忘れられない。彼のボールは球速以上に速く感じ、これは打ちにくいなと思った』と語っている。

03年入団即14勝で新人王を獲得。日本シリーズでは最終戦に完投勝利で胴上げ投手に輝いている。松坂世代最後の現役投手。日米通算163勝、1971奪三振、43歳の今年もローテを守る。05年以降70万本のワクチンを寄附し、ゴールデンスピリット賞を受賞している。

『僕は体も大きくないし、素質もない。だから練習する。』ランニングも含め、そのトレーニングはホークス投手陣に猛練習の新しい伝統を築く事になった。

秋山の引退試合を観て入団した和田は、数多くのものをホークスに残し、今年もまた活躍してくれるだろう。

福岡のファンの温かさに恋し、ここで投げたいと来てくれた稀代の名投手。彼に感謝し『ホークスの宝』と大切にするファン。

何と素敵な関係ではないか……
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⚾️好きな選手:牧原、周東、モイネロ、スチュワート
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