八王子のヒマ鷹 (ID:MzY2OTd)
ホークス物語62(ダイエー編)

93年ホークスは根本陸夫氏を監督に迎える。「球界の寝業師」「根本マジック」という異名は、彼が手練手管で人を意のままに動かして来たというイメージがあるかもしれない。しかしながら、彼の仕事を詳細に見てみると、秘密は別のところににあるのではと思える。

秋山幸二と佐々木誠の世紀のトレードは、当初「秋山がFAを翌年に控えており、ホークス側が損」との評価が大きかった。現に、秋山は移籍時、西武側から「1年後はFAで戻ってくればよい」と声をかけられている。

しかし、実際翌年、根本監督と話した秋山は「生涯ホークスでやることを心に決めました。王新監督と新しいホークスを作って欲しいと言われたら、ノーとは言えない。」と話している。

松永浩美は、阪神移籍後、故障で思うような成績が出せず、関西のマスコミとファンに叩かれていた。そんな時、声をかけたのが根本監督だった。「FAでうちに来て、俺と一緒に苦労してくれ。」

「根本さんのこの言葉で決心しました。消えかけていた野球への闘志がメラメラと再燃してきた。」と松永は、当時の心境を語っている。

工藤公康と石毛宏典を獲得したのも、二人が西武球団と、工藤は『老朽化した練習設備改善』、石毛が『現役続行』面で要望を聞いて貰えず、ストレスを貯めていた所に、『うちならお前達の希望通りにしてやれる。ダイエー優勝の為にはお前達が必要だ。』と説得したものだ。

いずれも、根本の言葉が決め手になった。

人を動かす為に、『一番的確な言葉』を知っていたのだろう……
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