南海ホークス物語�H

昭和39年、3年ぶりに優勝した南海は、日本シリーズでも阪神を倒し２度目の日本一に輝く。
第 1 戦、2-0 南海、観客数19904人、甲子園
第２戦、2-5 阪神、観客数19190人、甲子園
第３戦、4-5 阪神、観客数29932人、大阪球場
第４戦、4-3 南海、観客数30107人、大阪球場
第５戦、3-4 阪神、観客数26962人、大阪球場
第６戦、4-0 南海、観客数25471人、甲子園
第７戦、3-0 南海、観客数15171人、甲子園

話題としては、第６戦・第７戦に南海のエーススタンカが志願して連続完封し、MVPをかくとくした事……この年のスタンカは、以前のサファテの様な、獅子奮迅の活躍だった。

ここで注目頂きたいのは、観客数……大阪球場では平日の昼間にも関わらず、3万人近く、ほぼ満員の状態だったが、甲子園は土日開催ながら1万人台が多かった……スポニチには、「シリーズの試合内容は、4勝3敗で伯仲していたが、人気面では南海が圧倒していた……」と論評している。

当時の阪神は、テレビ中継も巨人戦の読売系のみ。一方の南海は、相手チームに関わらず、毎日系、朝日系、NHKとも視聴率20%を稼ぐ人気カードであった。

「別所引抜き」「長島の裏切り」「円城寺事件」……南海には辛い事件が続いた。

逆風に見舞われながら、何度も何度も立ち上がる南海ナインに、ファンの愛情はどんどん深まっていったのであろう……