山崎福也。入団5年目。明治大学時代に東京6大学リーグ戦の花形選手として活躍したことは記憶に新しい。期待され、ドラフト一位で入団して5年目の現在、故障の榊原に代わってのローテ入りをしている。が、まったく首脳陣の期待に応えられていない。試合を作れるどころか、早い回で自壊し試合を壊している。大学時代は140キロ半ばのストレート、スライダーに得意のカーブが要所で決まり名門明治のエースとして活躍した姿は、今は遠い昔の話だ。元来、蚤の心臓といわれるほどここ一番に弱かったが、プロに入ってますますハートの弱さが前面に出て、完全に自信喪失のピッチングが続いている。プロ入団時にテレビ番組で「脳腫瘍克服の親孝行息子」として放映されお涙頂戴のヒーロー的存在だったが、プロ選手には「お涙頂戴」は必要ない。実力だけが認められる世界だ。仏の西村監督も次の登板で好投できなければ、2軍に落とすこと必定。
自らの力でが這い上がってこなければ、来シーズンはない。ただただ、死ぬ気でやるしかない…