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海路(かいじ)駅。熊本県葦北(あしきた)郡芦北(あしきた)町 JR肥薩線
※2004年下車。熊本県八代市の八代駅から日本三大急流のひとつに数えられる球磨川に沿って山間部に分け入り鹿児島県霧島市の隼人駅に至る、車窓風景が楽しいローカル線の肥薩線。ところが2020年7月の豪雨により、八代駅⇔(人吉駅)⇔吉松駅の区間は球磨川の氾濫等もあって壊滅した駅が出たり道床が流されたり、と設備が甚大な損傷を受け、以来復旧工事もほとんど手つかずのまま運休中となっています。更に、本年は吉松駅⇔隼人駅の区間も豪雨により被災し列車の運行が不能に。ということで現在は、肥薩線全区間が運休中という事態となっています。
八代駅⇔人吉駅の区間は、2033年頃の復旧を目指して鉄道で再建されることが決定しましたが、この区間内の3駅は再建されないとの決定もなされました。こちらの海路駅は残念ながらその3駅の中に含まれています。このような立地↓↓ですし、再建したとて利用者はあまり見込めないと判断された模様。まあ、この写真の様に駅周辺に人家がほぼ無しという環境ではそう判断されても仕方なし…。
海路駅は駅舎をもたない無人駅で、単線区間に短いホームを1本くっつけただけの構造、ホーム上には小さな待合スペースがあるだけの簡便な造り。しかし、待合スペースに置かれたベンチに座ると、目の前には球磨川。静寂の中でこの付近ではわりと穏やかな球磨川の流れを見つめつつ物思いにふけった時間は、逸夫ちゃん👶にとっては至福の時間でした。ですが、海路駅からこの風景を見ることはもうできません、残念。
通過して行った列車(←だいぶ遠ざかった😅)は人吉駅始発の熊本駅経由別府駅行き「九州横断特急」。なんともスケールの大きな列車名です。熊本駅⇔別府駅ではまさしく九州を横断し「看板に偽り無し」ではありますが2両の短編成で車掌乗務の無いワンマン運転…。但し時間帯によっては、女性客室乗務員によりワゴンでの車内販売が行われるってことで、特急らしいのか特急らしくないのか…、という特急列車です。
〈続く〉