八王子のヒマ鷹 (ID:OTg4M2J)
ホークス物語66(ダイエー編)

南極観測隊の仕事は休みがない。土日も働かないと任務が実行できない。ある日、隊員が集団で隊長に談判に来た。『週に1日でいいから、日曜日を休みにして欲しい。』隊長は、課題もあったが、隊員の心身の健康も大事かなと考え、渋々認めた。

次の日曜、隊長は隊員達が自主的に働いているのを見て驚く。『今日は休みにした筈だが。』隊員の代表が答えた。『休めない状況なのは、私たちも十分解っています。強制的に働くのと、自主的に働くのでは、疲れ方が違うんです。』

93年、逆指名ドラフトで小久保裕紀が入団してきた。彼は青学で主将を務め、チームを初の日本一に導いている。主将就任時、小久保は監督に一つのお願いをした。『全体練習を短くして、自主練習を増やしてください。そうすれば、もっと中身の濃い練習ができます。』監督も受け入れ、チームは夫々の選手の課題克服をすることで、めきめき力をつけ、遂に大学選手権を勝ち取る。

今年のホークスキャンプ、全体練習の時間が大幅に短縮された。評論家の中には『こんなに短くして大丈夫か?』との見方もあったが、山川や近藤・甲斐・牧原など主力選手も含め、自主練習の時間を活用して猛練習していた。『自主練習の方が、実はキツイ。ライバルの事を考えると、練習しないと落ち着かない』という選手もいた。

『強制から情熱は生まれない』という言葉がある。今年のキャンプは、まさに強制練習から解放された選手たちが、情熱を持って自らを鍛えていた姿がうかがえた。選手心理を非常によく理解している小久保監督ならではの一発目の『名采配』であろう。

92年秋、小久保は逆指名するにあたり、巨人と迷ったという。契約条件は、ほぼ同じだった。巨人スカウトが『うちに来たければ取って上げても良い。』と言ったのに対し、ダイエーのスカウトが『弱いダイエーに来て、君の力でチームを強くしてほしい。』と口説いたのが決め手になった。

スカウトが見込んだ通り、小久保は中心選手として、後に主将として大活躍。王監督と共にチームを強くし、毎年優勝争い出来るレベルまでにしてくれた。

そして監督就任後、対外試合8連勝。またチームを変えようとしてくれている……
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⚾️好きな選手:牧原、周東、モイネロ、スチュワート
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