日本ハムの新庄剛志監督が8日、ソフトバンクに移籍した上沢直之投手に言及した。千葉・鎌ケ谷の球団施設で行われたスタッフミーティングに参加後、報道陣に対応。割り切れない思いを明かした。
上沢について聞かれると「2年間彼と一緒にやって、ああいう決断を彼がして、ちょっと育て方が違ったのかなと。ああいう決断されたのはすごい悲しいし、一緒にやりたかったし」と率直な思いを語った。
その上で、現在のルールにも触れ「その流れになってほしくないなって、プロ野球自体が。今年ポスティングで行く選手たちが、行ってあまりいい活躍できなくてソフトバンクに行くっていう流れは、福岡のソフトバンクのファンたちは心から喜べるのかなって。そこは正直、取りに来てほしくなかったです。(FA権取得まで)もう1年待って、プロ野球のために、ファイターズでお世話になったんでそこで活躍をして、さあ僕たちが何十億も出して取りにいきますんで、その活躍を見せて下さいって形の方が、僕はベストだったんじゃないかなという思いはありますね」と語った。
それでも最後には、吹っ切るように「でも、もう終わったことじゃないですか。いないものはいないんで。とにかく負けない。彼が投げるときには、ファンのために。負けない野球はしていきたい。ウチは負けない。打ち崩すという気持ちは、ファンのために持ち続けて戦っていきたい」と誓っていた。