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もったいぶって登場 旅する横道逸夫ちゃん
2025/11/30 19:49
(Y2Y1M2I)
>>32604
江住(えすみ)駅 和歌山県西牟婁郡すさみ町 JR紀勢本線
※2001年撮影。下車はせず、列車行き違い待ちの数分間にサッと撮影しパッと再乗車。小さな無人駅。
和歌山県内では紀伊半島の海岸線沿いをたどる紀勢本線。こちらの江住駅も海岸線に近い所にありますが、この付近は海岸線のすぐそばにまで山地が迫っていてなかなか険しい地形です。この付近の太平洋は枯木灘と呼ばれる景勝地(リアス式海岸)となっています。駅周辺に人家は少なめで駅利用者はそんなに多くはなさそうな感じ。
2本の線路が1本の狭いホームを挟む構造の行き違いができる駅で、古びた駅舎が設置されていました。駅舎の壁についている紺色地の国鉄時代の駅名標がいい味を出しています。停車中の電車は2両編成で国鉄時代製造の通勤型車輌(105系)をワンマンカー仕様に改造したもの。通勤型なので当然座席は全席ロングシート、トイレ無し(←長時間の乗車はけっこうキツいです…)。白浜アドベンチャーワールドのパンダのイラストがラッピングされています(当時は白浜からパンダが居なくなる日が来るなんて誰も思っていなかったのでは…)。この車輌、既に紀勢本線からは撤退しています。
撮影時には存在していなかったのですが、現在ではこちら江住駅の近くに「道の駅すさみ」が開駅しており、道の駅内のレストランではマグロヒレカツカレー、イノブタ肉うどん、イノブタ焼肉丼、といった当地ならではのグルメがいただけるとのこと。
イノブタがなぜ当地ならではなのか・・・ すさみ町には和歌山県畜産試験場があり、そこでイノブタが飼育されています。1986年、すさみ町はパロディ国家・「イノブータン王国」の開国を宣言、イノブタでの町おこしを始めました。様々なイベントが行われ、毎年5/3には「イノブタダービー」なる催しがあり近畿地方のローカルニュースでしばしば取り上げられました。近年は、イノブタ飼育数の減少等でダービーが行われない年が増えている様です。なお、本年はイノブータン王国開国40周年にあたり、春に40周年記念建国祭が開かれたとのこと。しかし、イノブタダービーは開催無しだった模様。
イノブタ料理目当てに、いつの日か再訪したいものです。
イノブタの話が長くなり過ぎました。本題の高校野球の話は、別スレで。
〈続く〉