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首位打者をとるほどの卓越したバットコントロールや圧倒的な動体視力を持っていたなら、打てなくなった理由は明確です。「ゾンビタバコ」の成分が、アスリートとしての脳と身体の連携を完全に狂わせてしまっているからです。
この「ゾンビタバコ」の正体は、国内では医療用としても未承認の**「エトミデート」という強力な麻酔・鎮静成分**です。リラックス目的の電子タバコを装って密売されていますが、プロ野球選手の高いパフォーマンスをピンポイントで破壊する特性を持っています。
具体的になぜ打てなくなるのか、身体的な理由は主に4つあります。
1. ミリ単位の感覚を狂わせる「手足のけいれん」
「ゾンビタバコ」と呼ばれる最大の理由は、吸引すると**手足がガクガクとけいれんしたり、意思に反して勝手に動いたりする(不随意運動)**ためです。150km/hを超える直球や鋭く曲がる変化球にバットの芯を合わせるには、指先や手首のミリ単位の繊細なコントロールが必要です。筋肉が微細な命令を拒否している状態では、全盛期のスイングは不可能です。
2. コンマ数秒の遅れを生む「脳の霧(ブレインフォグ)」
エトミデートは脳を強制的にシャットダウンさせる麻酔成分なので、激しい意識障害や判断力の低下を引き起こします。投手がボールをリリースしてからキャッチャーミットに届くまでのわずか0.4秒ほどの間に、球種を見極めてスイングを始動する「一瞬の閃き」が、脳の伝達速度の低下によって致命的に遅れてしまいます。
3. スイングの軸を崩す「平衡感覚の喪失」
バッティングは、下半身から生み出したパワーを体幹を通じてバットに伝える「回転運動」です。しかし、この薬物は強いふらつきやめまいを引き起こします。軸足でしっかりと地面を噛み、ブレない軸で鋭く回転することができなくなるため、打球に体重が乗らなくなります。
4. メンタルの崩壊と法律の壁
エトミデートは法律で厳しく規制されている**「指定薬物」**です。所持や使用は違法であり、プロの世界ではキャリアがその瞬間に強制終了するリスクを伴います。「違法行為をしている」という極限の不安や焦り、そして薬物が切れたときの強い依存欲求は、打席で最も必要とされる「深い集中力(ゾーン)」を完全にシャットアウトしてしまいます。
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